以前から2mでTEP(赤道横断伝搬)が出来ないかと考えています。
NICTの資料によると時期的に春分や秋分の頃の夜間、VHF帯の低い周波数であれば可能性があるみたいです。
6mであれば、実際にオーストラリアと日本の間の交信は結構ありますし、私自身もニューカレドニア等と交信した事があります。
1週間程前にオーストラリアのFM放送が関東で聞こえたとの話を聞いたので、コンディションが上がってきたのかなと思い、実験することにしました。
以前、TEPにチャレンジした時は茨木市の竜王山(SOTA JA/OS-012)で運用したのですが、ここは京都府南部や大阪市内が一望できる為、2mでCQを出すとローカルから呼ばれまくります。
一応八木アンテナを水平偏波にしていたんですが、近いとガンガン呼ばれてTEPどころではありませんでした。
南向きにアンテナを向けて国内局があまり居ない場所を考えて、和歌山県の龍神岳(SOTA JA/WK-001)で運用することにしました。
〈2023年4月9日〉
私の自宅から龍神岳まではかなり遠いのですが、運用時刻が夕方以降なので朝はゆっくり。
大阪府知事と府議会議員の選挙があったので投票を済ませてから出発。
3時間程で着くかなと思っていましたが、国道170号線の大野町北交差点が大渋滞で全く動きませんでした。
どうも交差点を曲がった先にある農産物直売所が大渋滞の原因のようです。
仕方がないので大廻りになりますがルート変更して進行。
結局4時間以上かかってしまいました。

14時前に「ごまさんスカイタワー」へ到着。

まだ時間に余裕があるので黒ゴマソフトを頂きました。(ウマカッタ)

駐車場から龍神岳山頂がよく見えます。NHKの中継アンテナが立っている場所です。

ごまさんスカイタワーから山頂までは20分程です。

勾配の緩い階段を登って行きます。

かつて和歌山県最高峰と言われていた護摩壇山を通過します。
ここは夕陽が綺麗で有名だそうです。

あとは緩いアップダウンを繰り返しながら700m程です。

到着しました。

南側は絶景です。

NHKの中継波は3.5GHz帯なんですね。

時刻はまだ15時。VCHアンテナを上げて日暮れまでHFで遊びます。
今日もDXは21MHzの伝播が良かったです。
16時頃からフランス、ドイツ、イギリス、スウェーデン、スイス、オーストラリア等と交信。

日が傾いてきたので2mの準備開始。

今回はIC-705にアルインコのELH-265D(2m用リニアアンプ)を繋げました。
前日に動作確認したところ、IC-705から5Wを入力して30Wしか出ませんでした。(以前は40Wでていたんですが)
それにIC-705の内蔵SWRメーターがHightSWRになっていてどうもおかしい。
FT-817NDをエキサイターにするとSWRはそれ程高くないので、IC-705が過剰反応しているようです。
とりあえずパワーは少し落ちていますが、他に方法がないのでこのまま使用してみました。
日没まで少し時間があるので、国内向けにしばらくCQを出していましたが、やはり水平偏波なので殆んど呼ばれません。

18時を回って間もなく日没。
アンテナをオーストラリアに向けて運用開始しましたが、いくらCQだしても全く呼ばれません。
まあ、そんなに簡単な話では無いのは判っていましたけど・・・。
日が沈むと急激に気温が下がってきました。
やはり標高1000mを超えると、まだまだ寒いです。
ダウンを着込んで頑張っていましたが、19時の時点で我慢の限界。
急いで撤収、下山開始しました。
ここは観光地ではありますが、紀伊半島のど真ん中。相当な奥地なので夜間はやはりクマが怖いです。鈴を鳴らし、ラジオをガンガン流しながら降りました。
〈運用結果〉
7MHz 15局(JAのみ)
10MHz 2局(JAのみ)
18MHz 3局(JA:2、マーシャル諸島:1)
21MHz 14局(JA:4、フランス:1、イギリス:1、ドイツ:3、スイス:1スウェーデン:2、オーストラリア:1、フィリピン:1)
24MHz 4局(フランス:1、スイス:1、オーストラリア:1)
28MHz 1局(ロシア)
144MHz 4局(JAのみ)
Equipment
Rig HF : IC-705(5W) , 2m: IC-705+Amplifier(30W)
Ant HF : VCH , 2m : 4eleYagi
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