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KX2にトランスバーター⑦

以前、トランスバーターの記事にkusanagi42さんからコメントをいただきました。

「回路図を見たところ送信信号が受信系統を経由して送信系統に入り込んで帰還現象を起こしているのではないか?
ジャンパー2を切断すると帰還回路を遮断できるので綺麗な信号がでないか試してみたらどうか?」との事。

回路図
JP2/回路図

スゴイですね。回路図を見ただけで原因を想定できるなんて、尊敬してしまいます。
元々このトランスバーターはRX,TXラインを分けれらるようにJP2を簡単に撤去できるように作られています。

で、本日実験してみました。
JP2/JP2
ドライバーの先にあるのがJP2です。

JP2/撤去
ハメこんであるだけなので簡単に撤去できます。

早速ダミーロードを繋いで送信してみたところかなり近接スプリアスが少なくなっていました。
ゼロにならないところがよく判りませんが・・・・。
とは言いながらこのままでは受信ができないので、はてさてどうしたものかと、一旦JP2を元に戻し、何気なく送信したところ、
スプリアスの状況は先ほどとほとんど変わりません。
これはなかなかいいんじゃない?とJP2を付けたり外したり何度も試していましたが、スプリアスが出たり出なかったり不安定です。
接触の問題なのかな?と思い接点復活材で端子を拭いてみたところ安定してスプリアスが低減されました。
何がどうなってスプリアスが低減されたのかさっぱりわかりませんがkusanagi42さんありがとうございます。
ちゃんとした測定器で測定したわけではなく、ダミーロードで送信したものをすぐ側の受信機で受信してみただけなので規定値に収まっているかどうかは判りませんが、真横の受信機でほとんど気にならない程度なのでまず問題無いレベルなかと想像しています。
ただ、色々実験している間に新たな問題が発覚しました。
周波数がかなりドリフトします。周波数が安定するのに20分程かかるようです。
また、KX2側で周波数を調整しても、一旦電源を落として、しばらくしてから電源を入れると大幅に周波数がずれています。

ん~これでは移動運用での実用は難しいですね。
やっぱりFT-817NDかな。
〈2019.6.23追記〉

OSA 103 Mini でスプリアスを測定してみました。

トランスバーター測定/2m
KX2の送信周波数144.08MHz →測定値は144.0799MHz なかなか優秀ですね。
基本波が-18.347dB
2倍高調波の288.4MHzに-55.57 結構出ています。
また基本波の前後にも結構なスプリアスが出ています。

トランスバーター測定/6m
ついでに6mも測定。
こちらも2倍高調波がガッツリでていました。
これまでは測定器が無く、無線機で受信してスプリアスの確認をしていたので気づきませんでした。
実際にこの周波数を聞いてみるとやはり出ています。

トランスバーター測定/拡大
これは6mの基本波付近の拡大です。
2mもそうですが、近接スプリアスが結構出ています。
2倍3倍高調波であればローパスフィルターでなんとかなると思いますが、これは私の手に負えません。

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プロフィール

かつお

Author:かつお
3.11震災を機にアマチュア無線を始めました。
私立文系出身、事務方サラリーマンなので理屈は分からないですが、「とりあえずやってみる」であれこれ実験して遊んでます。

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