先日135MHz~2.7GHzまで測定できるアンテナアナライザー
N1201SAを入手したので1200MHz帯のアンテナを作ってみました。
時間のある時にMMANA-GALで5エレ八木を設計。

自遊空間でゲインは9.67 F/B比は15.14dB
直接給電できるようにインピーダンスを50Ωに近づけました。
設計はMMANAが計算してくれるので比較的簡単にできますが、実際に作ろうとしたとき給電部をどうするか一番悩みました。
いろいろ考えた結果、圧着端子を加工して使う事にしました。

先ずはブームに使うアクリル棒を切り出して、エレメントを通す穴を開けます。
手前の小さく切り出したパーツは給電点用です。
透明のアクリル棒を使いましたが、寸法を測る際、ちょっと見にくかったです。色つきの方がやりやすそうです。

小さいパーツを削って溝を作ります。
百均の万力を使っていますが、下が吸盤になっていて、ちょっと固定するには便利です。

放射器を通す穴を開けて完成。

放射器用の銅のエレメントに先を曲げた圧着端子を取り付けました。

そのままだとすっぽ抜けるのでハンダで固定。

先ほど作ったアクリルパーツと組み合わせ。
後はブームにボンドで接着。

反射器、導波器は直径3mmのアルミパイプです。放射器は3mmの銅棒に4mmのアルミパイプをかぶせています。
各エレメントはMMANAの計算値に短縮率(97%程度)をかけた寸法で切り出しました。

次に給電部にSMAのレセプタクルを付けようとL字のアルミを加工していましたが、ドリルで穴あけする際、部品が小さい為固定するのが難しく、だんだんめんどくさくなって中止。
直接同軸ケーブルを付けることにしました。

とりあえず形はできました。

早速、放射エレメントの4mmアルミパイプを出し入れして調整。

う~ん、いくら調整してもここまでです。
SWR2.3程度ですが、市販のホイップアンテナの事を考えれば、まあ、使えないこともないかな?
とりあえず放射エレメントの4mmアルミパイプをカシメて固定。
思ったほど上手くいかなかったとツイッターでつぶやいたところ、いつもお世話になっているあぶさんから第一導波器を少し曲げるといいよとアドバイスをいただきました。
早速トライしてみました。

少しずつ曲げていくと、全体にSWRが下がって行きます。

SWR1.1まで持って来れました。
最低点までもっていきたかったのですが、放射器のアルミをカシメて固定してしまっているので、これが限界でした。

ようやく完成。
ただ、エレメントを曲げて無理やり合わせているので、当初の設計通りの性能は出ていないでしょうね。
(何度も測定しているうちに給電部に直接ハンダ付けしたケーブルが取れてしまいました。
ハンダをやり直して、動かないように結束バンドで固定しました。)

とりあえず、電界強度計で指向性がちゃんと出ていることは確認できました。
第一導波器を曲げて調整するのも、今回は前方に曲げましたが、手前に曲げても調整可能だそうです。
電気的にどういう仕組みなのかさっぱりわかりません。(^_^;)
これまで、ネットに出ている寸法通りの八木アンテナは作ったことがありましたが、今回初めて自分で設計した八木アンテナを作ってみました。やっぱり難しいですね。
あれこれくだらない質問にお付き合いいただいた”あぶさん”ありがとうございました。
さて、どの程度の性能なんでしょうね。使ってみるのが楽しみです。
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