先日からいくつも制作している1200MHz用のBi-Quad Antennaですが、リフレクター板のサイズを本来の設計通りのサイズにしたらどの程度性能差があるのか気になったのであらためて作ってみました。
元々リフレクター板は横1λ、縦1/2λで設計していましたが、山岳移動運用でザックの中に押し込んでも潰れないようにタッパーに収納したくて、横のサイズを少し切り詰めていました。
設計サイズ232mm → 製作サイズ190mm
給電部のコネクターも千石電商で
圧着タイプのBNCJを見つけたのでこれを使う事にしました。
今まではSMAコネクタを使っていましたが、付け外しが面倒だし同軸も太い方が減衰が少なくていいだろうと購入。

コネクターと生基板が届いたので早速製作開始。

給電部です。このままだとコネクターと銅管が固定されておらず中で動いてしまうので、コネクタに少しヤスリ掛けをして銅管とハンダ付けしました。

完成

後から見たところ。

SWRは概ね1.01前後です。
帯域幅がかなり狭くなりました。SWR1.1以下の範囲が1292MHz~1299MHz(7MHz)です。

これまでのBiquadのSWR1.1以下は1279MHz~1310MHz(31MHz)と非常に広帯域でした。
また、エレメントとリフレクター板の間隔はこれまで製作した物は約32mm程でしたが、今回の物は約25mmとかなり短くなりました。
リフレクター板のサイズでかなり違うようです。(追記)エレメントとリフレクターの間隔が狭くなったのと、帯域が狭くなったのは銅パイプをハンダ付けする際、長時間加熱した為に同軸の絶縁体が融けてインピーダンスが狂った為と思われます。後日作り直したら、約30mmとなり帯域も広くなりました。
近所の公園でレピーターへのアクセステストをしてみました。

これまでのサイズのBiquad

リフレクターを当初設計通りとしたBiquad

新旧Biquad Antennaそれぞれ各地のレピーターにアクセス。
返ってきた信号強度をSメーターで読み取りました。
正面での受信は新しいBiquadの方が若干いい感じです。(何故か北六甲だけ逆転しましたが)
サイドの切れは新しい方が格段にいいです。
その分ゲインも上がっているようなのでゲイン重視であれば当初設計通り作るのが良さそうです。
ただ、収納ケースをどうするかが問題。
という事で今日は昼からホームセンター巡りをしていました。
あちこち回ってもなかなかいいサイズのケースがありませんでしたが、最後に行った百均(ダイソー)でいい物を見つけました。

小ぶりのお道具箱です。

縦横のサイズはいい感じです。
高さが足りないので中に何か入れようとダイソー店内をウロウロ。

1mm厚のPPシートがありました。
これをカットして中に入れる事にしました。

こんな感じです。

蓋を閉めてゴムバンドで固定。

これまでのBiquad Antennaと比較。
やはりチョット大きいですね。
これまでのBiquad Antennaでも先日の大峠山移動運用時には100km超えでもお互いSメーター振り切りで交信できていましたのでそこそこ使えると思いますし、真横から呼ばれても判るので扱いやすいと思います。

ゲインを取るか、コンパクト&使いやすさをとるかですかね。
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