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ダミーロードの制作

先日の記事の続きです。
自作ローパスフィルターの21MHz帯の測定結果が思わしくないのはダミーロードが原因ではないかということで、50W程度まで対応できるダミーロードを探していましたが結構なお値段です。
仕方ないのであちこちの自作記事を参考に自分で作ってみました。

5Wの酸化金属皮膜抵抗を10本並列にして50W対応とします。
MX-P50Mの出力が30W程度なので余裕。
抵抗値は560Ω、510Ω、470Ωの抵抗を組み合わせてみることにしました。

ダミーロード/抵抗測定
各抵抗を10本ずつ購入し、すべて実測します。

ダミーロード/抵抗
実測結果を元に組み合わせをいろいろ変えて、できるだけ50Ωに近づけるようにしました。


ダミーロード/選抜抵抗
選別した抵抗。
いろいろ検討した結果計算上は49.8988Ωになりました。
多分ここまでこだわる必要は無いと思いますけど(笑)

抵抗の組み合わせが決まったので加工に入ります。

ダミーロード/型取り
まずは0.5mm厚の銅板を切り出します。
10本の抵抗を綺麗に並べるために型紙を作ってみました。(エクセルの円グラフを利用)

ダミーロード/切り出し
切り出し完了。穴を開ける位置にキリで印をつけています。

ダミーロード/ドリル
真ん中の穴はドリルで

ダミーロード/穴あけ
抵抗を設置するところは私の持っているドリルでは大きすぎるのでキリで開けました。

ダミーロード/穴あけ完了
バリを削ってパーツ完成

ダミーロード/コネクタ取付
BNCのレセプタクルを付けました。ネジが緩まないようハンダで固定。

ダミーロード/芯線
芯線には当初銅パイプを使うつもりでしたが、丁度いいサイズが無かったので銅線を使用。

ダミーロード/組立
抵抗をセット。

ダミーロード/ハンダ
ハンダ付けします。

ダミーロード/裏側ハンダ
裏側もはんだ付けします。

ダミーロード/完成
完成しました。

ダミーロード/サイズ
50W対応なので少々デカいですね。

早速アナライザーで測定してみました。
ダミーロード/160m
1.8MHz

ダミーロード/40m
7MHz

ダミーロード/6m
50MHz

ダミーロード/2m
145MHz

50MHzまでは計算値通り50Ω弱でSWRはほぼ1.0
145MHzで若干50Ωを超え、SWRは1.05程度です。
HF帯で使用するので全く問題なさそうです。

-追記-
抵抗の向きは上下交互にした方がいいそうです。
微小なL成分をキャンセルできるとの事。
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プロフィール

かつお

Author:かつお
3.11震災を機にアマチュア無線を始めました。
私立文系出身、事務方サラリーマンなので理屈は分からないですが、「とりあえずやってみる」であれこれ実験して遊んでます。

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