あまり細かい事、小言を言うと嫌われそうですが、気になるので少し書いてみました。
(私はSOTAマネジメントチーム員ではありません。単なる参加者ですのであくまで私見です。)
私がいつも楽しんでいるSOTA(Summits On The Air)ですが、運用場所に関するルールについて気になる話をよく聞くようになったので、私の思うところを記しておきたいと思います。
SOTAの運用場所については山頂から標高差25m以内であればOKというものがありますが、どうも25mという言葉だけが独り歩きをしている気がします。
例えば
①アクティベーターの立場から
ある山の剣ヶ峰での運用は距離的(時間的)に難しいので手前の弥山でも25m以内なのでOKだ。
②チェイサーの立場から
とある山での運用局と交信し、地図で調べたところSOTAの指定場所はその山から数百メートルずれた場所(SOTA指定場所の方が高い)であるが、標高差25m以内だからOKだ。
等々初めから山頂(SOTA指定場所)での運用でなくても良いと思っておられる方が多い気がします。
General Rulesを見ると、3.5条の4には以下の様に記載されています。
「正確なサミット(山頂)からの運用は困難であり、不可能な場合もある。 また SOTA の無線運用が他の登山家の邪魔にならぬようにすることが必要である。 このためそれぞれの支部において、無線運用を有効と定義する、
山頂地点からの標高差が決められている。 」
(山頂地点からの標高差については日本支部の
Association Reference Manualに25mと記載されています。)
この部分を読んだだけでも山頂運用が前提であり、困難な場合に標高差25m以内での運用が認められている事が判ると思います。
ルール全体を読んでいただければ解りますが、ルールそのものがSOTAで指定された山頂で運用することを前提として記載されています。
上記ルールから考えると
例えの①ですが、アクティベーターとしてもう一度ルールの趣旨を認識した上で25mルールを適用するべきかを考える必要があると思います。
例えの②ですが、そもそも運用者がSOTA運用をしていたのかすら怪しい。
チェイサーのルールには「交信中にできればSOTA IDを取得すること」と記載されています。
つまり、山頂でアクティベートしている方がSOTA運用しているとの認識を持っている事が必要です。
SOTAのアナウンスをしていないにも関わらず勝手にSOTA Watchにアップされる方も居られるようで閉口します。
(後で運用者に確認したら「SOTA運用はしていない。山の名前は言ったが、山頂ではない。」と回答いただいたことが何度かあります。)
SOTAは他のアワードと違い、多くの部分が各自に任されているアワードです。
運用場所も自己申告、ログ登録も自由です。
この自己申告であるという事を逆手にとってポイントを稼ぎたいが為に虚偽のログ登録をすることも可能ですが、疑義が生じた場合にはエビデンスを求められる事もあるようです。
そもそもSOTAのルールには参加者が基本的ルールを理解して参加していることを前提とした考えがあり、紳士の遊びであると思っています。
紳士の遊びであるからこそ、自己の行動は他人から後ろ指を指されるようなことはできませんし、自らを律することが重要だと思っております。
アクティベートを中心に楽しんでいる私は、山頂での運用が困難であればあるほどそれを達成した時、充実感を味わえます。
安易に25mルールを適用すると後で後悔しそうな気がします。
遊びであるからこそ真面目に遊びたいのです。
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