先日の和歌山遠征でマダニに大量に喰われたのですが、マダニの事をご存じ無い方がおられるので少し書いておきます。
マダニと言っても種類はかなり多いようで、体長は1.5mm程度から1cmを超えるものまでいろいろおり、総称してマダニと呼んでいます。
体長1cmもあれば皮膚を這いまわるとすぐに判りますが、1.5mm程度のヤツが一番厄介です。
藪の中を歩いたり、林の中で地べたに座っていたりすると、ズボンの裾から入り込んで、知らぬ間に皮膚の柔らかい股の辺りまで登ってきて喰らい付いています。
困った事にこのマダニ、感染症を引き起こす病原体を持っている事があり、日本紅斑熱やライム病といった病気を引き起こし、毎年50~60人程度亡くなっています。
そんな訳で、マダニに喰われた場合に病院へ行くと、結構大げさな手術を受けることもあります。
(病院によって手術の場合とダニだけを撤去する場合があるようですが)
私が初めてマダニに喰われた時は、山から帰ってきて風呂に入ると内ももにお湯が沁みたので、なんだろと覗き込んでみたらゴマ粒程の黒い点がありました。
またどこかでぶつけてカサブタになってるんだろう、大事にしとかないとな~と思っていました。
ところが3日目に突然ズキンと痛みだしたので確認してみると小豆程のマダニが喰らい付いていました。

吸血してゴマ粒→小豆になったマダニ
慌てて皮膚科に飛び込んだら「こらあかん、すぐ切ろ」と言われ手術台に乗せられました。

マダニを刺激してマダニの体液が人体に入ってはマズイので周囲の組織ごと切除されました。
切り取った私の組織とマダニはそのまま検査機関へ送られました。
幸い病原菌は持っていなかったとの事で、病気の心配は無くなりましたが、傷口がふさがるのに2か月程かかりましたし、その後も傷口が突っ張って2年程違和感がありました。(現在は傷跡も判りません)
そんな事がありましたので、その後はマダニに注意してマダニ除けのスプレーをジャンジャン全身に掛けて山へ行っていましたが、それでも毎年何回かは喰われました。
喰われましたが、毎回手術を受けてはいられないので、マダニツイスターを購入して都度自分でマダニ撤去していました。
考えてみれば山で仕事をする人はもっと喰われているだろうから、確率から考えると病原菌を持ったダニに喰われることはかなり少ないだろうと勝手に思っています。

今回も帰宅後、体中を点検してみたら6か所もやられていました。

一通り取って、安心して就寝しましたが、翌朝また違和感を覚えて確認したら、さらに2か所喰われていて合計8か所でした。(^^;
今回はマダニのサイズが小さかった事と、かなり取りずらい場所を食われていたため、何か所か撤去時にミスってしまいました。
喰らい付いていた時は周囲がうっすらと赤くなっていただけでしたが、抜く際にマダニを刺激したようでマダニの毒が入ってしまったようです。
撤去後パンパンに腫れあがってかなり痛みがありました。
現在は腫れが引き、メチャメチャ痒いです。

写真は腫れも引き回復してきた状態です。(ペンの先が喰われた場所)
マダニに喰われてから今日で丁度1週間。
感染症の症状が出るのが1週間~2週間程度と言われていますのでしばらくは大人しくしていようかな。
一応発病した場合に備えて、撤去したマダニは保管しています。(医者に渡せるように)
くれぐれも夏場の藪漕ぎや、長時間林の中で地べたに座り込むような事は避けましょう。
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