簡易SWR計の検討(その6)最終回
- 2023/02/07
- 19:52
TinySWR実験の続きをしました。

前回のスプリアス測定の際に一番の原因となる黄色LEDを撤去し短絡しました。併せてD3のショットキーも撤去。
前々回の実験では赤色LEDのSWR3と書かれた物がSWR2と同時に光り出すことが分かったので、もう少しSWRが悪化してからSWR3が光るようにしたいと思い、D2のツェナー電圧を変えて実験してみました。
(LEDの呼称がSWR1とかSWR2だと記事を読んでいて混乱しそうなので以降 第1LED、第2LED、第3LEDと表記します)
回路図上の指定電圧は3.3Vになっていますが、使用するLEDに合わせたものと思われます。
現在使用しているツェナーダイオードは3.6Vですが、これでSWR1.5で光り出すという事はもっと電圧を上げなければいけないのだろうと考えて、色々な電圧のチップダイオードを取り寄せました。

最初にD2を4.7Vに換装して実験したところ、少し暗くなりましたが第3LEDはSWR1.5から光る事には変わりありませんでした。
次に5.1Vに換装したところSWR2.0から光り出すようにできました。ただあまりにも微弱な灯りで晴れた屋外では見えないかもしれません。

仕方ないので第3LEDを交換してみました。
LEDに関しては標準電圧1.8Vの物が指定されているので秋月で見つけた1.8Vの物を使用していましたが、今回入れ替えたのは2.0Vの高輝度LEDです。
LEDを交換して実験してみたところSWR2.0でも点灯しなくなりました。
これではイカンという事で再度D2の値を試行錯誤して最終的にD2は4.7Vに落ち着きました。
この組み合わせの場合、第3LEDはSWR1.7程度で光り出しますが、他のパターンだと暗すぎたり、早くから点灯したりなので最終的に妥協した組み合わせです。
一応完成したかなと思いましたが、周波数依存がどの程度か詳細にテストしてみることにしました。
これまでは10MHzでキャリブレーションした物で実験していましたが、7MHzや14MHzでキャリブレーションするとどうなるか。

テスト結果です。
7MHz、10MHz、14MHzそれぞれでキャリブレーションした場合に他のバンドも含めた点灯具合です。
(キャリブレーション:SWR1.1で第1LEDが光るようにポテンショメーターを調整)
○は微かに光っている状態(晴れた屋外では見えないかもしれない)
◎はちゃんと光っている。
何も表記の無いところは無点灯
7MHzでキャリブレーションした場合、14MHzはSWR1.5を超えるまで第一LEDが点かない
10MHzでキャリブレーションした場合、7MHzはSWR1.0から点灯、14MHzはSWR1.5を超えてから第1LEDが点灯しSWR1.7で全点灯。
14MHzではSWR1.1で点灯するようにキャリブレーションできない。1.2で第1LEDが点灯するように調整したが、7MHzがSWR1.2で全点灯。
この結果を見ると、あらためて周波数依存が大きく、モノバンドの無線機にしか使えなさそうです。
14MHzで上手くキャリブレーションできなかったのはR1、R2の値を工夫してやればなんとかなるかもしれません。
ただ、これでは使い勝手が悪いですね。
上手くいけばSW-3Bに仕込んでみようかと考えていましたがダメです。
という事で、検討・実験はここで終了します。

前回のスプリアス測定の際に一番の原因となる黄色LEDを撤去し短絡しました。併せてD3のショットキーも撤去。
前々回の実験では赤色LEDのSWR3と書かれた物がSWR2と同時に光り出すことが分かったので、もう少しSWRが悪化してからSWR3が光るようにしたいと思い、D2のツェナー電圧を変えて実験してみました。
(LEDの呼称がSWR1とかSWR2だと記事を読んでいて混乱しそうなので以降 第1LED、第2LED、第3LEDと表記します)
回路図上の指定電圧は3.3Vになっていますが、使用するLEDに合わせたものと思われます。
現在使用しているツェナーダイオードは3.6Vですが、これでSWR1.5で光り出すという事はもっと電圧を上げなければいけないのだろうと考えて、色々な電圧のチップダイオードを取り寄せました。

最初にD2を4.7Vに換装して実験したところ、少し暗くなりましたが第3LEDはSWR1.5から光る事には変わりありませんでした。
次に5.1Vに換装したところSWR2.0から光り出すようにできました。ただあまりにも微弱な灯りで晴れた屋外では見えないかもしれません。

仕方ないので第3LEDを交換してみました。
LEDに関しては標準電圧1.8Vの物が指定されているので秋月で見つけた1.8Vの物を使用していましたが、今回入れ替えたのは2.0Vの高輝度LEDです。
LEDを交換して実験してみたところSWR2.0でも点灯しなくなりました。
これではイカンという事で再度D2の値を試行錯誤して最終的にD2は4.7Vに落ち着きました。
この組み合わせの場合、第3LEDはSWR1.7程度で光り出しますが、他のパターンだと暗すぎたり、早くから点灯したりなので最終的に妥協した組み合わせです。
一応完成したかなと思いましたが、周波数依存がどの程度か詳細にテストしてみることにしました。
これまでは10MHzでキャリブレーションした物で実験していましたが、7MHzや14MHzでキャリブレーションするとどうなるか。

テスト結果です。
7MHz、10MHz、14MHzそれぞれでキャリブレーションした場合に他のバンドも含めた点灯具合です。
(キャリブレーション:SWR1.1で第1LEDが光るようにポテンショメーターを調整)
○は微かに光っている状態(晴れた屋外では見えないかもしれない)
◎はちゃんと光っている。
何も表記の無いところは無点灯
7MHzでキャリブレーションした場合、14MHzはSWR1.5を超えるまで第一LEDが点かない
10MHzでキャリブレーションした場合、7MHzはSWR1.0から点灯、14MHzはSWR1.5を超えてから第1LEDが点灯しSWR1.7で全点灯。
14MHzではSWR1.1で点灯するようにキャリブレーションできない。1.2で第1LEDが点灯するように調整したが、7MHzがSWR1.2で全点灯。
この結果を見ると、あらためて周波数依存が大きく、モノバンドの無線機にしか使えなさそうです。
14MHzで上手くキャリブレーションできなかったのはR1、R2の値を工夫してやればなんとかなるかもしれません。
ただ、これでは使い勝手が悪いですね。
上手くいけばSW-3Bに仕込んでみようかと考えていましたがダメです。
という事で、検討・実験はここで終了します。
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