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Pocke AMT24 の解析

先日JA6IRK局が頒布されている2mの4エレ八木アンテナを購入させていただきました。
私はこれまで八木アンテナは殆んど使った事が無く、アンテナの高さによる放射パターンがどうなるのかよく判らなかったので、MMANAでシュミレーションしてみました。

PockeANT24解析/測定


アンテナの寸法実測値をMMANAに入力し給電点の高さによる違いを見てみました。
とりあえず垂直偏波から。
PockeANT24解析/垂直
高さによる放射パターンの違いを見たいだけなので、マッチング部までは入力していません。

PockeANT24解析/垂直自由空間
とりあえず自由空間でのシュミレーション。
ゲインは約9dBi、F/B比は約23dBとほぼ説明書通りの値が出ました。

次にリアルグランドでシュミレーションします。
ダイポールの場合は給電点の高さを1/2λ+α程度に上げてやると8の字特性がハッキリ出るので、とりあえず1.1mの高さでシュミレーション。
PockeANT24解析/垂直1.1mH
ゲインが若干下がったのと、上側に余計なローブが出ています。
一般的には皆さんもっと高く上げていると思うので、もう少し上げてみます。

PockeANT24解析/垂直2mH
2mまで上げてみました。
ゲインは若干上がりましたが、余計なローブが大きくなっています。

PockeANT24解析/垂直0.7mH
逆に下げてみたらどうかと0.7mにしてみました。
放射パターンとしては綺麗ですが、ゲインが7dBi程度まで下がってしまいます。
垂直偏波で給電点高さが0.7mだとエレメントと地面の間は30cm弱になってしまうので、実際のフィールドでは目の前に草や木があってあまり良くないでしょうね。

次に水平偏波で見てみました。
PockeANT24解析/水平

自由空間は当たり前ですが、垂直と変わらないのでリアルグランドから。
PockeANT24解析/水平1.1mH
まずは高さ1.1m。
ゲインは12dBi、F/B比25dB程出ています。
打ち上げ角が垂直偏波と比べて少し高くなりますね。

PockeANT24解析/水平2.0mH
2mまで上げてみました。
余計なローブが出てきました。

PockeANT24解析/水平3.0mH
3mまで上げたら、さらに余計なローブが(^^;

PockeANT24解析/水平1.5mH
1.5mまで下げてみましたがまだ不要なローブが出ています。

PockeANT24解析/水平1.2mH
こちらは1.2mの高さです。
細かく高さを変えてシュミレーションした結果、1.1m~1.2mにした時が一番良さそうな感じです。

垂直偏波の場合ある程度高さを上げてやらないとゲインが下がってしまうようですが、上げると余計なローブが出てきてしまいます。
日本ではVU帯は垂直偏波が一般的ですし、コンテスト含め国内交信であれば基本的には見通し範囲での交信が主だと思うので、余計なローブが多少出ていても関係ないのでしょうね。
多少不要なローブが出ていても高さを上げた方がゲインが稼げるので見通し外との交信にも有利なのかもしれません。

水平偏波の場合は矢張りダイポール同様に1/2λ+αが良さそうです。
コンテスト等ではなく、単に遠方と交信したいのであれば、水平にした方がローカル局とは繋がりにくいので逆に良いかも。
TEP(赤道横断伝播)等を考えた時もやはり水平が有利そうです。
(打ち上げ角が若干高くなるのがどう影響するか判りませんが)
昨夜もオーストラリアのFM放送(90MHz帯)が東京で聞こえたとの話があったので、コンディションが上がってきたようです。
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プロフィール

かつお

Author:かつお
3.11震災を機にアマチュア無線を始めました。
私立文系出身、事務方サラリーマンなので理屈は分からないですが、「とりあえずやってみる」であれこれ実験して遊んでます。

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