8月12日に富士山山頂剣ヶ峰(SOTA JA/SO-001)でSOTA運用してきました。
富士山には15~16年程前に登った事があります。
キツイし、単調だし、もう登らなくて良いかなと思っていたら、当時小学6年生の息子が登りたいといいだしたので、仕方なく2回目の登頂をしました。山頂からの景色は最高ですが、もう二度と登らないでいいやと思っていました。
ところがSOTAを始めてしまうと、コンプリート(アクティベートとチェースの両方)をやりたくなり、もう一度登る事にしました。
昨年登る予定をしていましたが、丁度コロナ感染が拡大していた時期で断念。
なんとか今年は登ろうと早くから計画していました。
過去2回は吉田ルートから登りましたが、今回は富士宮ルートを登りました。

登り五合目から剣ヶ峰まで5時間半、下り奥宮から五合目まで3時間半程でした。

出発前、台風7号が近づいてくる予報でどうなるか判りません。
荒れると真冬並みの装備が必要だろうと、3日前から検討してようやくパッキング完了。
8月11日
お昼前に自宅を出発。

16時頃に富士宮駅に到着。
生憎富士山は雲に隠れて見えませんでした。

ホテルにチェックインを済ませた後、富士山本宮浅間大社へ行ってみました。

明日の登山の無事を祈願。

本殿の彫り物が凄かったです。

直ぐ近くに富士山の湧き水があるとの事で少し寄り道。

湧き水が溜まった池。
透き通って冷たかった。

池から大量の湧き水が流れ出していました。

その流れは神田川へと。

お参りの後、街中を歩いていると模型屋さんが有りました。
今時珍しいですね。

途中 しぐれ焼きをテイクアウトしてきました。
一杯飲んで早々に就寝。明日に備えます。
8月12日

早朝4時頃に少し散歩。
昨日は見えなかった富士山が、くっきり見えました。
山肌に登山者のライトが点々と(写真では判りにくいですが)

6時頃五合目行のバス停に行くと、既に10人程が並んでいました。
バスは6時35分出発です。
バス乗車中は富士山の姿は殆んど見えません。

8時前に五合目到着。

ホタルブクロでしょうか?

こちらはベルフラワー?
ホタルブクロもベルフラワーもバスの中から沢山見えましたが、五合目を出発すると殆ど見ませんでした。

登山口で富士山保全協力金(\1,000)を払いました。

これまで富士山に登る際は五合目で食事をし、1時間くらい高度順応してから登りましたが、今回は夕方天候が悪化する予報だったので、高度順応せず直ぐに出発。

少し登ると駿河湾がよく見えました。

六合目を過ぎると登山者が増えてきました。

名前は判りませんが、こんな花が沢山咲いていました。

七合目辺りは霧の中。真っ白で何も見えません。

九合目辺りからまた晴れてきました。
下から見上げています。

九合五尺
そろそそ足の疲労がピーク。足が上がらず何度も躓きます(^^;

なんとか浅間大社奥宮に到着。

奥宮を抜けるとようやく剣ヶ峰が見えてきました。

火口の見えるところで少し休憩。
悲鳴を上げてた太ももが少し回復したので再出発。

山頂では大渋滞。
なにかと思ったら最高峰の碑で記念撮影する為に並んでいるとの事。
以前来た時はこんな事無かったんですけど・・・。

とりあえず離れた所から写真だけ撮りましたが、行くのは諦め。
待ってられないので山頂手前で運用することにしました。

馬の背を登りきった所、旧測候所の脇で運用。山頂との標高差14m程です。

最初は1.2GHzから運用開始。
Biquad Antennaのリフレクターをカットしてコンパクトにした物です。
何局かS2S狙いで待っていてくれたのですが、東側にはあまり飛ばず一般局がほとんどでした。
途切れたところでHFに移ります。

VCHアンテナを立てました。

リグはSW-3B
送受切替のディレイタイムが長いので頭切れが激しいですが、いつも呼んでくれるお馴染みさんがほとんどなので何とかなりました。
14MHz、7MHzのみ運用し、15時頃には運用終了。
天気予報では15時頃から崩れるとの事でしたが、少し曇ってきた程度で無事運用できました。

時刻が早く今夜の宿 山頂富士館はまだ空いていませんので売店を求めて久須志神社の方へ回ってきましたが、どこも既に閉店。ビールが飲みたかったのに残念。
仕方ないので元に戻ってとりあえずチェックインしたところ、剣ヶ峰に釣り竿を忘れた事に気づきました。

重い足を引きづりながらもう一度剣ヶ峰へ登り無事釣り竿回収。

富士館へ戻り、今夜の夕食カレーを頂き一息。

それにしてもこの山頂富士館は宿としては最低レベルですね。
成人男性の肩幅しかない布団なんて初めて見ました。コロナもへったくれも有りません。
布団や枕を上げると下にはゴミや埃、髪の毛がいっぱい。気持ち悪くなります。
無人の避難小屋のほうが余程綺麗です。
足もとの方にも同じように布団が敷かれており、足を延ばすと対面側の方の足とぶつかります。
夜は19時消灯で朝4時起床。皆さん翌朝の日の出目当てで来ているので大人しく寝ますが、とにかく汚くて気持ち悪いし、一晩中便所の匂いに悩まされるし、狭くて寝苦しくほとんど寝られませんでした。
あと、ビールや酒等アルコール類は有りません。
なんだか、金儲けの為に詰め込めるだけ詰め込んでるみたいです。登山者を人間と見ていない気がしました。
吉田ルート上の七合目、八合目の山小屋ではこんな事は無かったんですけどね。
8月13日

朝5時の食事が終わるとサッサと出ろとの指示。
表に出ると目の前の小山には日の出待ちの人が沢山居ました。
天気予報を見ると神奈川県辺りで降っている雨が近づいてきているようです。雨の中、岩場の下りは危険なので、すぐに下山開始しようかと思いましたが、まだ登ってくる方が沢山居ます。
足元が見える程度に明るくなってくると登ってくる方も少なくなってきたので下山開始。
予定では宝永山経由で降りるつもりでしたが、夜も眠れず疲れているので登りと同じ富士宮ルートを下りました。
8合目辺りで濃霧に巻かれヘルメットからポタポタ雫が落ちてきました。
濡れた岩場は危険なので慎重に。

六合目まで降りてきたら再びいい天気になりました。

11時無事富士宮駅に到着。
ビールを飲みながらのんびり帰りました。
今回富士山に登って気になったのは東南アジアの方が非常に多かった事です。
観光で日本に来ているというよりも、技能実習で来ている方々が盆休みに登りに来ているみたいです。
以前から欧米人の登山者(観光)は沢山居ましたが、かなり様相が変わっていました。
いずれも軽装で無茶な登山をされているのは変わりませんが。
数年前、観光客が落とした落石が頭に当たって無くなった外人さんも居てたし、山の登り方を知らない方が多いので危険です。
中にはスーツ姿の外人もいました(流石にビックリ)
12日の登りの途中、九合目付近で滑落した欧米人が居ました。救護隊に助けられ、腕を三角巾でつっており、顔もかなりのケガを負っていました。救護隊から歩けるか確認を受けていました。
また、この日のニュースで同じ九合目で引き返したベトナム男性が動けなくなり救助されたとの事。
登山口でもヘルメットの貸し出しなどやっていましたが、誰も借りようとしませんね。
世界文化遺産に指定されてから、ゴミのポイ捨ても増えたみたいです。
観光地化してもっと受け入れ態勢を整備するのか、逆に簡単には登れないように(例えば登山技術講習や装備チェック等)するのか方向性をはっきりさせないと、いつまで経っても良くならないのじゃないかな?
〈今回の運用結果〉
7MHz CW 13局
14MHz CW 3局
1.2GHz FM 7局
Equipment
Rig : SW-3B , DJ-G7
Ant : VCH , Bi-Quad
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