Pixieのローパスフィルター
- 2016/11/13
- 20:52
以前作ったPixieの記事を見た方からスプリアスのことについて質問を受けました。
(過去記事:① ② ③)
制作した時は基本的にMax300mWとの説明を受けていたので、多少スプリアスがあっても大した問題ではないと思っていたのですが、、良く考えると300mWでもアンテナさえしっかりしておれば結構飛ぶよな~と思い、改めて考え直しました。
(一応TSSで保証認定(新スプリアス基準)されていますが、TSSは書類さえ整っていれば保証してくれるので実際のところは自己責任的な感じです。)
スペクトラムアナライザー等の測定器もなく(そもそも使い方も解らない)どうしようかと考えたところ、IC-7300のスコープが使えるのでは?と思い、とりあえず電波の状態を見てみました。
Pixieにダミーロードを付けて送信してみたところ送信周波数の前後では特に不要な電波は見えませんでした(IC-7300のスコープの精度はわかりませんし、ちゃんとしたアンテナで送信すれば出てくるのかもしれません)が、2倍、3倍の高調波が出ていました。
ネットであちこち調べていたらQRP用のLPFキットのページを見つけました。(日本語の翻訳PDFがページ内にありますが転載禁止との事)
具体的なコイルと、コンデンサの組み合わせ等が出ていたので、その通りに作ってみようと材料を発注しました。
材料が届いたので早速作ってみようかと思いましたが、とりあえず現在の状況を再度確認してみました。
現在所有しているクリスタルは4種類
7.023MHz、7.108MHz、10.111MHz、14.318MHz です。
それぞれのクリスタルを設置し、パワー計で測定したところ、7MHzは約200mW、10MHzは約130mW、14MHzは5mWとなりました。
Pixieには簡単なLPFがついていますが、7MHzの2倍高調波である14MHzはかなり抑えられているのかな?
7MHzで使用する分には現状のままで何ら問題ないような気がしてきましたが、改めてそれぞれのクリスタルの2倍3倍高調波をIC-7300のスコープでみてみました。
以下はIC-7300の画面キャプチャです。

標準の7.023MHzのクリスタルで送信した際の波形です。

2倍高調波です。後ででてくる14.318MHzクリスタルの方はかなりおさえられているようですが、こちらは結構でていました。

3倍高調波です。オーディオスコープにはわずかに波形が現れていますが、リアルタイムスコープには何も出ていません。実際の音もかすかに聞こえる程度です。

10MHzクリスタルの様子。送信しているとドリフトしていきます。

10MHzの2倍高調波。かなり抑えられているみたい。

10MHzの3倍高調波。送信を続けていると周波数帯幅が広がっていきます。

14MHzクリスタルの様子。

14MHzの2倍高調波。少しドリフトします。

14MHzの3倍高調波。ごくわずかにしか聞こえません。

因みにこちらがIC-7300の波形です。
10MHz、14MHzでも使えるようにTSSに保証認定してもらってるのでどうにかしたい。
14MHzのLPFにしたら7MHz送信時に2倍高調波が出てしまうし、10MHzのドリフトを抑えるような知識も無いし。
材料も買っちゃったし、はてさてどうしたものか。
(過去記事:① ② ③)
制作した時は基本的にMax300mWとの説明を受けていたので、多少スプリアスがあっても大した問題ではないと思っていたのですが、、良く考えると300mWでもアンテナさえしっかりしておれば結構飛ぶよな~と思い、改めて考え直しました。
(一応TSSで保証認定(新スプリアス基準)されていますが、TSSは書類さえ整っていれば保証してくれるので実際のところは自己責任的な感じです。)
スペクトラムアナライザー等の測定器もなく(そもそも使い方も解らない)どうしようかと考えたところ、IC-7300のスコープが使えるのでは?と思い、とりあえず電波の状態を見てみました。
Pixieにダミーロードを付けて送信してみたところ送信周波数の前後では特に不要な電波は見えませんでした(IC-7300のスコープの精度はわかりませんし、ちゃんとしたアンテナで送信すれば出てくるのかもしれません)が、2倍、3倍の高調波が出ていました。
ネットであちこち調べていたらQRP用のLPFキットのページを見つけました。(日本語の翻訳PDFがページ内にありますが転載禁止との事)
具体的なコイルと、コンデンサの組み合わせ等が出ていたので、その通りに作ってみようと材料を発注しました。
材料が届いたので早速作ってみようかと思いましたが、とりあえず現在の状況を再度確認してみました。
現在所有しているクリスタルは4種類
7.023MHz、7.108MHz、10.111MHz、14.318MHz です。
それぞれのクリスタルを設置し、パワー計で測定したところ、7MHzは約200mW、10MHzは約130mW、14MHzは5mWとなりました。
Pixieには簡単なLPFがついていますが、7MHzの2倍高調波である14MHzはかなり抑えられているのかな?
7MHzで使用する分には現状のままで何ら問題ないような気がしてきましたが、改めてそれぞれのクリスタルの2倍3倍高調波をIC-7300のスコープでみてみました。
以下はIC-7300の画面キャプチャです。

標準の7.023MHzのクリスタルで送信した際の波形です。

2倍高調波です。後ででてくる14.318MHzクリスタルの方はかなりおさえられているようですが、こちらは結構でていました。

3倍高調波です。オーディオスコープにはわずかに波形が現れていますが、リアルタイムスコープには何も出ていません。実際の音もかすかに聞こえる程度です。

10MHzクリスタルの様子。送信しているとドリフトしていきます。

10MHzの2倍高調波。かなり抑えられているみたい。

10MHzの3倍高調波。送信を続けていると周波数帯幅が広がっていきます。

14MHzクリスタルの様子。

14MHzの2倍高調波。少しドリフトします。

14MHzの3倍高調波。ごくわずかにしか聞こえません。

因みにこちらがIC-7300の波形です。
10MHz、14MHzでも使えるようにTSSに保証認定してもらってるのでどうにかしたい。
14MHzのLPFにしたら7MHz送信時に2倍高調波が出てしまうし、10MHzのドリフトを抑えるような知識も無いし。
材料も買っちゃったし、はてさてどうしたものか。
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