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NTS220のスピーカーマイク自作

先日のJA SOTA QSO PARTYにNTS220を持って行きましたが、直射日光を受けていたスピーカーマイクのカールコードが加水分解を起こしてベタベタになっていました。
自宅で準備していた時はなんともなかったんですけど、熱で急激に進行したんでしょうか?

NTS220スピーカーマイク/付属マイク
帰宅後カールコードをアルコールで拭いてみましたが、伸ばすと外皮がボロボロと崩れてしまい、もうダメでした。
コードだけ交換しても良かったのですが、このスピーカーマイクは結構嵩張る為、以前から何とかしたいと思っていたので自作することにしました。

NTS220スピーカーマイク/回路図
西無線さんのホームページにスピーカーマイクの回路図が出ているので、とりあえずこの通り作ってみることにしました。
(スピーカー側に点線でCとLが描かれていますが、CW受信時のフィルターなので今回は不要)

NTS220スピーカーマイク/仮組
コンデンサマイクはこれまでIC-705やKX2用のマイクを作った時と同じ秋月のWM-61A相当品
スピーカーはマルツで購入した型番:20-Aという物です。
ブレッドボード上で仮組。
NTS220に繋いでテスト送信して、IC-705で受信録音してみたところとっても変な声です。
やはりコンデンサマイクに合った回路にしないとダメみたいです。

NTS220スピーカーマイク/回路図
以前IC-705用のマイクを作った時と同じ回路です。
コンデンサの値は当初IC-705と同じ470pと0.1μでテストしてみましたが、イマイチ音声が良くなかったので、0.1μを1000pに替えてみました。

NTS220スピーカーマイク/CR追加
再度ブレッドボード上で仮組してテスト。
送信はコンデンサを変更したことで良くなりましたが、スピーカーからの音が殆ど出ません。
なんでかな~と考えていたのですが、なんとなくケースに入れてみたら音が大きくなるかもと思い確認してみました。

NTS220スピーカーマイク/エンクロージャー
手元にあった小さな段ボール箱に穴を開けて入れてみたところ、大きな音が出ました。

少し調べてみたら、スピーカーユニット単体の場合、コーン(振動板)の前と後ろの空気が回り込んで打ち消し合う為、音は出ないんですね。だからケースに入れると前後の空気が遮断されて音が出ると。
勉強になりました。

という事で制作開始。

NTS220スピーカーマイク/ケース加工
今回もaitendoさんで買ったケースを加工しました。

NTS220スピーカーマイク/マイク
コンデンサマイクは高さを固定できるように抵抗の足を付けました。

NTS220スピーカーマイク/不織布
マイクに直接息がかからないように不織布を貼り付けてみました。

NTS220スピーカーマイク/設置
こんな感じでケースに設置。

NTS220スピーカーマイク/完成
完成。かなりコンパクトになりました。
元のスピーカーマイクと比べると若干音が小さいですが問題無い範囲です。
送信に関しては若干高音が強調されていますが、却って聞き取りやすい感じでした。


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プロフィール

かつお

Author:かつお
3.11震災を機にアマチュア無線を始めました。
私立文系出身、事務方サラリーマンなので理屈は分からないですが、「とりあえずやってみる」であれこれ実験して遊んでます。

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