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HF帯マルチバンドホイップアンテナ

先日からツイッター上で面白そうなアンテナの話が盛り上がっているので、私も真似して作ってみました。
JF1QHZ局が作っておられるGAWANT(ガワント)です。
電圧給電用のチューナーで1.5mのロッドアンテナに給電し、14MHz〜28MHzまで使えると言うのです。

手元にあった材料をガサゴソ探ってみたところ1.6mのロッドアンテナが有りましたが、あまりに重くてこれだとダイヤモンドのRHM8Bと変わらないのでもっとお手軽に使えるアンテナを目指して1mのロッドアンテナを使う事を前提に実験してみました。

97cmのロッドアンテナを入手したので、タカチのケース(SW-55)を加工して、教えていただいた回路図通り作ってみたところ、
14MHz~28MHzまでSWR3、インピーダンスは100Ωでした。
アナライザーの針がかなり不安定で、アナライザーに触れると下がります。
ところがFT-817に装着するとFT-817の簡易SWR計はバー1本程度で安定しています。
これはひょっとして無線機本体がアースの役割をしているのかな?
このままでも使えそうだったのですが、やはり7MHzに出てみたくて、根本から作り直してみました。

参考にしたのは以前、EFHWチューナーを作った時と同じJA7QIL局の回路図です。
回路図
本来のエレメント長で使えば、7~28MHzまで使えますが、今回は97cmのロッドアンテナなのでいくら調整しても
ハイバンド・ローバンドすべてをカバーすることはできませんでした。
なので、コイルにタップを2か所とって切替できるようにしました。

コイル
コイルはT50-6に巻きました。

再度組み上げてみましたが、アナライザーで測定するとSWRは落ちるのですが、かなり不安定でアナライザー本体に触れると安定します。
なので、フロートバランを追加しました。
Gawant/バラン
50-43に捩った0.5mmエナメル線を7回巻き、一応ダミーロードを繋いで測定したところ7MHz~14MHzまでSWR1.0、50Ωで、
28MHzは若干SWRが高かったのですが、問題ないだろうということでこのまま使いました。

Gawant/中身
こんな感じで詰め込んでます。

Gawant/スイッチ
ちょうどいいスライドスイッチが無かったので基盤取り付け用のちっさいスイッチを使いました。

で、本日近所の山の上でテスト運用をしてみました。
いろんなバンドでCQを出している局を呼んでみましたが、全く交信ならず。
仕方ないので、CQ出してみることに。
アンテナが短いので、ハイバンドの方がいいかな?と思い18MHzでCQを出していると、5分程するとFT-817の簡易SWR計のバーが増えてきました。ひょっとしてと思い、同調部のケースを開けるとフロートバランが触れないほど熱くなっていました。
う~んこれほど発熱するとは思わなかった。
フロートバランの測定をしたときにハイバンドは若干SWR高めだったのですが、これが原因でしょうか?関係ない?

仕方ないので、CQ出すのは止めて再度呼びまわりをしました。
JJ1SWI局がSOTA運用をしておられたので、7MHzで呼んでみましたが全く届かず。
しばらく呼び周りをしていましたが、交信できずつまらないので、再度7MHzでCQを出しましたが、応答なし。

しばらくすると、JL1NIE局から「呼んでみましょうか?」とツイッターで連絡をいただきました。
JL1NIE局の信号ははっきりきこえるのですが、こちらからいくら返答しても届いていないようでした。

お昼を回ってお腹も空いてきたので、売店で買ってきた草餅を食べて休憩しているとJJ1SWI局が再度7MHzでCQを出していたので、今度は無線機の後ろに5mのグランド線を繋げて呼んでみました。
一発でピックアップしてもらえ、419のレポートをいただいました。
交信後にJJ1SWI局から連絡をいただきましたが、交信の最後の方はほとんど聞き取れなかったようです。
その後も7MHzで呼びまわりをしましたが、何処とも繋がりませんでした。一局だけJP3D?と返してくれた局がありましたが、
その後は何度送信しても届かなかったようです。
でも、1m弱のアンテナで7MHzで神奈川-大阪間の交信ができれば上出来かな?

ただ、送信を続けると発熱してSWRが悪化するのは困りものです。
元のJF1QHZ局から教えていただいた回路に戻して14~28MHzで使うか検討中です。

Gawant/シャック


因みにTH-D74に付けるとこんな感じ
TH-D74
良く入るので受信用に使えば発熱の問題は関係ないのでいいですね。

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コメント

フロートバラン

こんにちは。
フロートバランを入れんたんですね。私も最初はFT50-43で試しましたが、めちゃくちゃ熱くなりました。FT82-43だとある程度はマシになりました。外付けのFT240-43だとまったく発熱は感じないので、コアはできる限り大きい方が有利なようです。
また、カウンタポイズを付けると発熱はしなくなりました。エネルギがそちらで放出されているんだと思います。

Re: フロートバラン

jh4vajさん
見ていただいてありがとうございます。
5mのグランド線を付ける事で7MHzで交信できましたが、受信音もビックリする程大きくなりました。
本来のエレメント1mとグランド線5mでオフセンターフェッドダイポールの様な動作をしている気がします。
もしくは、ホット側を垂直に立ててコールド側を地面に伸ばしたダイポールみたいな。
間違ってるかもしれませんけど(^^)

Re: フロートバラン

そうなんですよね。グランド線付けると、ビックリするほど受信感度が上がります。手近にあった180cmと360cmのワイヤで試したら、180cmよりも360cmの方が圧倒的に良かったです。周波数は、7MHz。
送信の方は試してないのでわかりませんが、受信ではワイヤを伸ばさずに適当にウネウネさせていても効果ありました。

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プロフィール

かつお

Author:かつお
3.11震災を機にアマチュア無線を始めました。
私立文系出身、事務方サラリーマンなので理屈は分からないですが、「とりあえずやってみる」であれこれ実験して遊んでます。

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